鉄分不足で頭痛になる?頭痛もちだからと諦めないで
一般的に鉄分不足は鉄分不足により血液中の赤血球やヘモグロビンが少なくなる「鉄欠乏性鉄分不足」の事を言います。
月経で多くの血液を失う女性の4人に1人は「鉄欠乏」だと言われています。
通常のヘモグロビン値は
- 男性が14.0〜18.0g/dL
- 女性が12.0〜16.0g/dL
これより少ない場合「鉄欠乏性鉄分不足」と診断されます。
見つかりにくい隠れ鉄分不足が頭痛の原因に??
軽度のかくれ鉄分不足では血液中の血清鉄量は正常です。
血清鉄は
- 赤血球などさまざまな生体機能に関わる「機能性鉄」
- 組織間に鉄を運ぶ「運搬鉄」
の二つの役割を持っています。
血液中に存在する「血清鉄」とは別に、肝臓や骨髄などに蓄えられている「貯蔵鉄」というものがあり、体に異変を生じる前に「なんとか正常に酸素を運ぼうと」貯蔵鉄は切り崩して使われます。
それでも鉄の摂取量が少ないままだと、だんだんとヘモグロビンの数が少なくなってきて、運ばれる酸素量も少なくなります。
酸素を一番必要としている臓器は「脳」です。
脳の深い部分に十分な酸素を届けるために、血管を狭めるよう指令を出します。その結果起きるのが「頭痛」なのです。
- 血管が狭くなれば「圧力」が上がり、血液は脳の奥深くまで運ばれる
- 代わりに脳の筋肉は血液量が減って酸欠状態
- 脳の筋肉が収縮し、緊張性頭痛を起こす
このような因果関係で、鉄分不足状態からの頭痛はおきます。
脳内の大後頭神経も酸素不足になり、「大後頭神経痛」も併発する可能性が高まります。
鎮痛剤の飲み過ぎにより起こる頭痛も
頭痛はとてもつらいので鎮痛剤を飲んでしまうことも多いですね。
鎮痛薬を飲む頻度が多くなると、その成分を解毒しようとする肝臓に負担がかかって、体の代謝が悪くなり体を冷やしてしまいます。
体が冷えると血液のめぐりが悪くなり、ますます鉄分不足の症状を悪化させてしまうことに。