鉄分不足を改善するには鉄分補給を。でも鉄には他にも重要な役割があった。
鉄が体内でのはたらきは「ヘモグロビンを作る事」だけではありません。
鉄は
- 摂取量が少ない
- 吸収率が低い
という、私たちにとって「摂りにくい栄養素」の一つですが、不足すると感染症にかかりやすいという事が実験・研究からわかってきました。
ある菌に感染したマウスの餌を
- 鉄分の多いもの
- 鉄分の少ないもの
の二つに分けて経過観察したところ、餌の中の鉄分の少ないマウスは感染率が高く、死亡率も高くなったそうです。

鉄が欠乏すると細菌を殺せなくなる
体内が鉄欠乏になると外部から侵入した細菌などをやっつけるはずの免疫細胞の一つ「白血球」がその役目を果たさなくなります。
体内に細菌が入ると、白血球はそれを自分の内部に取り込み、活性酸素を使って殺します。
白血球の中でこの活性酸素を作り出しているのがミエロペルオキシダーゼという酵素ですが、「ヘム鉄」が含まれています。
鉄分が少ないと、白血球の中にまで回ってきません。
ミエロペルオキシダーゼが作れない状態になり、細菌を殺す活性酸素が出せません。
鉄の少ない食事をしたマウスが死に至るのは、外部から入ってきた細菌を退治する事が出来なかったからです。
実際に人間で実験するわけにはいきませんが、マウスも人間も体内の免疫システムは同じだと考えられています。
鉄欠乏性鉄分不足の人は、同時に下痢や胃腸炎、皮膚炎、気管支炎などの炎症を起こしやすい事がわかっています。
鉄分不足対策だkではなく、普段の食生活からきちんと鉄分の摂取を心がけましょう。

鉄は「老化の原因」活性酸素を消してくれる
先ほど「活性酸素を使って細菌を殺す」と言いました。健康や美容の情報をよく知っている方は
「あれ?活性酸素って体にとって良くないものじゃなかったっけ?」
と思うかもしれません。
活性酸素は発生しすぎると他の細胞を傷つけてしまうのです。なので「老化の原因」とも言われています。実は、細菌をやっつけるために発生した活性酸素を「無毒化する酵素」が、私たちの体内にはあるのです。
カタラーゼやスーパーオキシドジスムターゼという酵素がそれです。
そしてその酵素にも「鉄」が含まれています。
つまり
- 細菌と闘う武器を作る
- 作りすぎた武器を回収する
この二つの重要な役割に「鉄」は深く関わっています。
鉄分不足はいろんなトラブルの元だからしっかり補給
免疫が弱まり元気がなくなる、活性酸素でキレイじゃなくなる。
鉄分補給がしっかりできて、さらにビタミンもアミノ酸もたっぷり摂れる天然果汁があります。
>>>>